アフガニスタン出土 1500年以前の水晶ビーズ2

アフガニスタンからイラン付近の出土の1500年〜2500年前の水晶ビーズです。
その頃のイラン周辺の歴史を簡単に説明すると、アケメネス朝ペルシャまたは単にペルシャ帝国が紀元前550年〜紀元前330年、アレキサンドロス大王により滅ぼされ、セレウコス朝が紀元前312年 - 紀元前63年、アルサケス朝パルティアが紀元前247年 - 紀元後224年、その後新たに勃興したサーサーン朝、226年 - 651年に取って代わられました。
1500年前は今のアフガニスタンはササン朝ペルシャが支配しており、イスラム化の前の古代イラン文化の最盛期でした。サーサーン朝は、多様な信仰と文化を容認し、複雑で中央集権化された官僚制度を発展させました。また帝国の支配の正当化と統一力としてゾロアスター教を活性化させ、壮大な記念碑や公共事業を建設し、文化的および教育的機関を優遇しました。
後にイスラム教が勃発し、イスラム帝国に移行していきます。
ササン朝ペルシャでは奈良の正倉院にもあるガラス器(切子ガラス)が有名で、ローマ帝国から引き継いだガラスの工芸品が多く生まれました。後にイスラムビーズとして発展する礎を築く事になりました。
同時に天然石の加工によるビーズもインダス文明から引き継ぎ、瑪瑙やこの水晶のビーズも作られました。
この水晶ビーズは、紡錘形の水晶に両側から穴を開けたビーズです。出土品に多い表面がスリガラス状にはなっておらず、経年変化により滑らかで透明度の高い大変美しいビーズです。
アンティークビーズには古代のロマンがあり、そのロマンを受け継ぐ事が出来ます。

20×11×9.5mm 3.2g

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